地図を眺めてみると北海道の空知地方とイタリアのサルデーニャ島の形が似ていることに端を発したプロジェクトです。他に何か共通点がないものか調べてみると、「炭鉱で栄えた時代があった」、「石炭産業のために鉄道も敷かれた」、「基幹産業は農業」、「ワインづくりが盛ん」、 「イタリア人にとってサルデーニャ島は、日本人にとっての北海道のイメージと同じように 行きたい場所、リゾート地」、「自然の雄大さ」「生き方、暮らし方が都会的ではなく、ゆったりとした時間が流れている」などの共通点がありました。
写真展を企画し、北海道の皆さんにサルデーニャ島を知ってもらう活動をしています。
サルデーニャ島とは〜ナポリ沖のシチリア島と並ぶイタリアの代表的な島。夏はイタリアのリゾート地として多くのイタリア人のみならずヨーロッパから多くの観光客が訪れる。美しい砂浜のイメージだけではなく、巨人伝説のある古代文明の遺跡(ヌラーゲ)も有名。島全体がサルデーニャ州となっており、州都は島の南部のカリアリ。長寿の島としても知られています。
日伊の架け橋
1618年、なんと北海道にやってきたイタリア人がいました。宣教師の彼の名はジロラモ・デアンジェリス。 のちに日本初の英語教師となったラナルド・マクドナルドが焼尻島にたどり着いた1848年よりも200年以上も前のことです。彼は北海道の地を踏んだ初めての欧米人でした。
そして、デアンジェリスはとても大きなことを2つも成し遂げています。
その功績とは、
-世界で初めてアイヌ語を文字記録したこと
-世界で初めて北海道地図を描いたこと
です。
2021年3月現在、北海道(1)と北海道内市町村(73)の合計74の自治体が、海外の22カ国と127組の姉妹友好都市提携を結んでいます。
提携先を多い順にみると、 カナダ(26組)、アメリカ合衆国(25組)、ロシア(19組)、中国(13組)となっています。
ヨーロッパではドイツ(2組)、ノルウェー(2組)、オーストリア(3組)、デンマーク(1組)、スウェーデン(1組)、スイス(1組)、イギリス(1組)、フィンランド(1組)、フランス(1組)です。
北海道、および、北海道のどの市町村もイタリアとの交流がありません。 北海道とイタリアの姉妹交流を目指すプロジェクト、それがデアンジェリスプロジェクトです。