プレゼペに登場する人物の全員がワクチンパスポートを手に?ナポリ発、コロナの意識を高めるアイディア
あとわずか1ヶ月半ほどで迎える2021年のクリスマス。イタリアの多くの地域ではプレゼペ(降誕場面)の準備が始まっています。
プレゼペというのはキリスト教の教会の屋外または屋内に設置される装飾で、イエス・キリスト降誕(誕生)の場面を表すものです。
主に、新約聖書ルカによる福音書第2章で描かれている場面で、イエスの母マリア、その夫のヨセフ、イエス、天使、羊飼い、東方の三博士、牛、ロバなどが家畜小屋または洞窟の中に等身大または小型の人形として置かれます。
今年、ナポリの教会に置かれているプレゼぺはユニークです。全ての人物で何かいつもと違います。全員がワクチンパスポート、あるいはコロナ陰性を証明する書類「グリーンパス」を持って登場しているのです。
なお、これは冗談ではなく、コロナへの意識を高める行動だとされています。
去年、コロナが広まって多くの方が感染して死亡した中、昨年のクリスマスの時はプレゼぺのマリア、ヨセフなどにはマスクがかぶられました。少しですが、市民の意識向上につながったとされ、今年もこのような光景が見られています。