命令法を習うと混乱するポイント その2
先日は「その1」でconsigliaという単語を使って、同じカタチ(同じスペル)での意味の違いに着目しました。今回は「場面」からニュアンスを考えます。
質問に答えてもらいたい状況を例にして考えます。動詞は
Rispondere a 〜について答える
を使います。
・条件法の疑問文 potereを使った場合
Potresti rispondere a questo problema?
「この問題の回答をしていただけますか?」
↓
「答える」「答えない」をゆだねて、可能であれば答えてほしいというイメージ。
・条件法の疑問文 potereを使わない場合
Risponderesti a questo problema?
「(可能であれば)この問題を回答されますか?」
↓
「答える」「答えない」をゆだねて、可能であれば答えるのか聞いているイメージ。
・補助動詞PotereのLei
Può rispondere a questo problema?
「この問題の回答をできますか?」
↓
丁寧な表現で回答を求めている感じ。「答えない」という選択肢を与えないイメージ。
丁寧な命令法に似ている。
補助動詞Potereのtu
Puoi rispondere a questo problema?
「この問題の回答してもらえる?」
↓
「答えない」という選択肢を与えないニュアンスで、親しい間柄での言葉。
命令法の敬語(Leiへの命令法)
Risponda a questo problema.
「この問題に回答してください」
↓
「してください」という丁寧な命令法。「答えない」という選択肢を与えないニュアンス。